2026/10/27 19:56

浄水カートリッジは、毎日飲む水が直接ふれる部品です。互換品を選ぶときに「素材は安全なの?」と気になる方も多いと思います。この記事では、浄水カートリッジに関わる食品衛生法のルール(素材の規格基準と輸入時の届出)と、当店の互換浄水カートリッジで実際に行っている確認をまとめます。

この記事の結論

  • 浄水カートリッジの水にふれる部品は、食品衛生法の「器具」にあたり、国が定めた規格基準(材質試験・溶出試験など)に合う必要があります。
  • 海外で製造した浄水カートリッジを販売目的で輸入するときは、食品衛生法に基づいて検疫所へ「食品等輸入届出」を行う必要があります。
  • 当店の互換浄水カートリッジは、輸入元が国の登録検査機関などで部品ごとに規格基準の試験を行い、検疫所への届出を済ませた商品を取り扱っています(一部の商品で、届出の対象・内容は商品ごとに異なります)。

浄水カートリッジ部品の素材試験のイメージ図

図はイメージです(実際の試験機関・設備ではありません)。

浄水カートリッジは食品衛生法の「器具」

食品衛生法では、飲食物にふれる道具や部品を「器具・容器包装」として扱い、その素材に規格基準を定めています。浄水カートリッジのケース、ふた、パッキン、中空糸膜、ろ材を固める接着剤など、ろ過した水にふれる部品はこの対象です。

さらに、ろ材として使う活性炭には、食品添加物としての成分規格(純度など)が定められています。つまり浄水カートリッジは、「樹脂やゴムの部品」と「活性炭」の両方で基準を確認する必要があります。

浄水カートリッジの水にふれる部品と規格の対応図

どんな試験をするのか

材質試験・溶出試験・活性炭の規格の3つの試験

樹脂やゴムの部品では、主に次の2種類の試験を行います。基準値は素材の種類(ポリプロピレン、ABS、ポリメタクリル酸メチルなど)ごとに決められています。

試験何を調べるか主な項目
材質試験素材そのものに有害な金属が含まれていないかカドミウム・鉛
溶出試験水などにふれたとき、素材から成分が溶け出さないか重金属、過マンガン酸カリウム消費量、蒸発残留物
活性炭の成分規格ろ材の活性炭が食品添加物の規格に合うか性状、塩化物、硫酸塩、亜鉛、鉛、ヒ素など

また、2020年6月から合成樹脂製の器具・容器包装には「ポジティブリスト制度」が導入され、国が安全性を評価して認めた物質だけを使えるしくみになりました。

輸入するときの「食品等輸入届出」

製造から試験・検疫所への届出・販売までの流れ(アニメーション)

器具にあたる浄水カートリッジを販売目的で輸入するときは、食品衛生法に基づき、輸入のたびに検疫所へ「食品等輸入届出書」を提出します。届出書には、製品名や用途のほか、水にふれる部品の材質を記載します。初めて輸入する製品などでは、登録検査機関の試験成績書を添えて、規格基準に合っていることを示します。

検疫所の審査を経て届出が受理されると、届出書に「輸入食品等届出済」の印が押されます。この手続きをしていない製品は、本来、日本国内で販売することができません。

当店の互換浄水カートリッジで確認していること

当店で取り扱う互換浄水カートリッジのうち、次のような商品について、輸入元が部品ごとの規格基準試験と輸入届出を行っています。

  • ポット型(ブリタ対応)カートリッジ:本体ケース・ふた・内側の樹脂部品と活性炭
  • ビルトイン型(TOTO 対応 TH658 系)カートリッジ:ケース、中空糸膜、接着剤、パッキン、棒状の活性炭など
  • 蛇口一体型(LIXIL 対応 JF 系)カートリッジ:ケースやふたなどの樹脂部品
  • パナソニック対応 TK-CJ 系カートリッジ:ケース、パッキン、中空糸膜、活性炭、麦飯石などの接液部品(検疫所への届出済み)
  • 冷蔵庫の製氷機用フィルター(パナソニック対応):本体とフィルター素材

試験はいずれも、厚生労働省に登録された検査機関などの第三者機関によるものです。試験成績書や届出書には取引先や製造工場の情報が含まれるため公開はしていませんが、商品についてのご質問にはお問い合わせから個別にお答えします(平日10〜17時に返信します)。

互換浄水カートリッジを選ぶときのチェックポイント

  • 販売者が日本の事業者で、所在地や連絡先がはっきりしているか
  • 食品衛生法の規格基準に合っていることや、輸入届出について説明があるか
  • 家庭用品品質表示法に基づく表示(ろ材の取替時期の目安、浄水能力、除去物質など)があるか
  • 対応機種が型番で明記されているか

互換品と純正品の違いについては「浄水カートリッジの互換品の性能は?」、除去性能の試験データは「浄水カートリッジの除去率は使うほど下がる?」もあわせてご覧ください。

当店の互換浄水カートリッジ

型番の確かめ方は「フィルターの型番の調べ方」をご覧ください。全商品送料無料です。

よくある質問

Q. 食品衛生法の規格基準に合っていれば、純正品と同じ性能ですか?

いいえ。食品衛生法の規格基準は、素材の安全性についての基準です。塩素などを取り除く性能(浄水能力)とは別のものです。除去性能は、JIS S 3201 などの試験結果や商品の表示でご確認ください。

Q. 届出は一度すれば終わりですか?

食品等輸入届出は、原則として輸入のたびに行います。同じ製品を続けて輸入する場合は、過去の試験結果を活用できるしくみもあります。

Q. 試験成績書を見せてもらえますか?

取引先や工場の情報が含まれるため、書類そのものの公開は控えています。どの部品をどのような規格で確認しているかなど、商品についてのご質問にはお問い合わせからお答えします。

※当店の商品は互換品であり、各メーカーの純正品ではありません。記載のメーカー名・型番は対応機種を示すためのものです。対応機種は各商品ページでご確認ください。