2026/10/23 09:37
この記事の結論
年間のフィルター費は「台数×1個の価格×年間の交換回数」で見積もれます。単価を仮定した例では、50台・年1回交換で純正品30万円、互換品14万円、差額は16万円です。
- 差額は台数と交換回数に比例。100台なら2倍、年2回ならさらに2倍
- 交換目安は約1か月(プレフィルター)〜約10年(集じん・加湿)と幅がある
- ダイキンの集じん約10年はタバコ1日5本の場合、10本なら約5年
出典:当店の計算例(単価は仮定)、シャープ・ダイニチ・ダイキン・パナソニックの公表値、帝国データバンク(2025年3月)、NEXER・トライアンフ21(2026年6月)
フィルター1個の価格差は小さく見えても、ホテルの客室や介護施設の居室のように台数が多いと、年間では大きな金額になります。この記事では、フィルター費を見積もるための計算式と計算例、交換目安が短い部品と長い部品の考え方、そして「安さだけで選ばない」ための確認点を、法人の担当者向けにまとめました。

なぜ今、消耗品の単価が問われるのか
帝国データバンクの2025年3月の調査では、旅館・ホテルの91.0%が前年同月より仕入単価が上がったと答えた一方、販売単価が上がったのは64.5%でした。医療・福祉では仕入単価の上昇が76.7%に対し、販売単価の上昇は32.5%にとどまっています。介護報酬など公定価格で運営する施設では、コストの上昇を利用料に転嫁しにくいことが分かります。

図:旅館・ホテル、医療・福祉とも、仕入単価の上昇に販売単価の上昇が追いついていない。
備品・消耗品の発注担当者への調査(NEXER・トライアンフ21、2026年6月)でも、日々気を遣うことの1位は「コスト」(82.2%)でした。調達の現場の声は「ホテル・施設が消耗品選びで重視していること」で詳しく紹介しています。
フィルター費の計算式
年間のフィルター費は、次の式でおおよそ見積もれます。
年間のフィルター費 = 台数 × フィルター1個の価格 × 1年あたりの交換回数
部品が複数ある機種(集じん・脱臭・加湿フィルター、イオンカートリッジなど)は、部品ごとに計算して足し合わせます。純正品と互換品の比較では、同じ式に両方の価格を入れて差を見ます。
計算例:50台で年1回交換した場合
説明のために、純正品のフィルターを1個6,000円、互換品を1個2,800円と仮定して、50台・年1回交換で計算します(実際の価格は機種・時期で異なります)。
| 項目 | 純正品 | 互換品 |
|---|---|---|
| 1個の価格(仮定) | 6,000円 | 2,800円 |
| 台数 | 50台 | 50台 |
| 年間の交換回数 | 1回 | 1回 |
| 年間のフィルター費 | 300,000円 | 140,000円 |
この仮定では、年間の差額は160,000円です。台数が100台なら差は2倍、交換回数が年2回なら、さらに2倍になります。

図:計算例(単価は仮定)では、50台・年1回交換で純正品30万円、互換品14万円、差額16万円。
台数・単価・交換回数を変えて試せる計算ツールを「法人・施設のお客さま」のページに用意しています。なお、この計算には法人価格は含めていません。
差が大きくなるのは「交換回数が多い部品」
メーカーが公表している交換目安は、部品によって約1か月から約10年まで大きく違います。たとえばシャープの使い捨てプレフィルターは約1か月、ダイニチのカンタン取替えフィルターは3か月、シャープの Ag+イオンカートリッジは約1年が目安です。一方、シャープ・ダイキン・パナソニックの集じんフィルターや加湿フィルターには約10年を目安とするものがあります。

図:メーカー公表の交換目安は、プレフィルターの約1か月から集じん・加湿フィルターの約10年まで幅がある。
年に何度も替える部品ほど、1個の価格差が年間の差額に大きく効きます。施設のフィルター費を見直すときは、まず交換回数が多い部品から確認すると効果が分かりやすくなります。
「10年」の目安は、施設ではそのまま当てはまらないことも
集じんフィルターの交換目安は、一定の条件で計算された値です。シャープの旧機種(FU-U53CX)の取扱説明書では、1日にタバコの煙10本相当の粉じんを吸った場合に、集じん能力が初期の50%になるまでの時間を目安としていると説明されています。ダイキンは、タバコを1日5本吸う家庭で毎日使った場合に約10年、1日10本なら約5年としています。各社の目安には1日8時間運転などの条件があり、使用環境によって短くなるとされています。
24時間運転する居室、人の出入りが多いロビー、調理のにおいがある場所などでは、目安より早く汚れることがあります。台帳に交換日を記録し、においや汚れ、お手入れサインを見ながら実際の交換時期をつかんでいくと、予算も立てやすくなります。管理台帳の作り方は「客室の加湿空気清浄機のフィルター管理」で紹介しています。
安さだけで選ばないための確認点
価格差だけを見て選ぶと、合わない・すぐ傷むといったことで、かえって手間とコストが増えることがあります。比べるときは、次の点もあわせて確認してください。
- 適合:本体の型番で対応機種を確認できるか。合わなかったときの返品・交換の条件。
- 保証:互換品が原因の故障は、メーカーの無償修理の対象外になる場合があります。保証期間中の本体は保証書を確認します。
- 手間:機種ごとにばらばらに発注すると、事務の手間が増えます。まとめて見積もり・請求できるか。
- 品質の根拠:性能表示に試験の根拠があるか。詳しくは「互換フィルターの品質の見分け方」をご覧ください。
当店の対応商品(例)
いずれも互換品で、各メーカーの純正品ではありません。
- シャープ FZ-D50HF・FZ-D50DF・FZ-Y80MF 互換 フィルター 単品・セット(KC-D50・KC-G50 など)
- ダイキン KAFP029A4 互換 集じん・脱臭・加湿フィルター 単品・セット(ACK70M・MCK70M など)
- シャープ FZ-AG01K1・FZ-AG01K2 互換 Agイオンカートリッジ(2個セット・4個セットから選べます)
- パナソニック F-ZXJV90 互換 加湿フィルター(F-VC70XJ・F-VXK90 など)
よくある質問
Q. 法人価格はいくらですか?
機種・数量・ご注文の頻度によって異なるため、個別にお見積もりしています。型番と台数をお知らせください。
Q. 計算例の価格は実際の価格ですか?
いいえ。説明のための仮定の価格です。実際の比較は、お使いの機種の部品ごとに現在の価格で計算してください。
Q. 施設のフィルター費はどう計算しますか?
台数×1個の価格×1年あたりの交換回数で計算し、部品が複数ある機種は部品ごとに足し合わせます。互換品は純正品ではないため、価格差だけでなく、対応機種の確認や合わなかったときの返品条件もあわせて比べます。
Q. どの部品から見直すと効果が大きいですか?
年に何度も替える部品ほど、1個の価格差が年間の差額に大きく効きます。たとえばシャープの使い捨てプレフィルターは約1か月、ダイニチのカンタン取替えフィルターは3か月が目安で、交換回数の多い部品から確認すると効果が分かりやすくなります。
Q. 約10年もつ集じんフィルターなら、交換費用は気にしなくてよいですか?
約10年は一定条件での目安で、ダイキンはタバコ1日5本の家庭で約10年、10本なら約5年としています。24時間運転の居室や人の出入りが多いロビーでは早く汚れることがあり、交換日を記録して実際の時期をつかむことが大切です。
法人・施設のご担当者さまへ
ベスター本舗は、茨城県日立市の株式会社ベスターが運営する日本の店舗です。日本国内で検品してから発送し、在庫品はご注文から1〜2営業日以内に発送します(全品送料無料)。
機種が混在していても、型番の一覧からひとつの見積もりにまとめます。法人価格、請求書払い(株式会社ベスター発行の請求書による銀行振込)、見積書・納品書・請求書の発行、サンプルのご用意に対応しています。
「法人・施設のお客さま」をご覧いただくか、法人のお問い合わせフォームから型番と台数をお送りください。平日10〜17時に順次ご返信します。
※当店の商品は互換品であり、各メーカーの純正品ではありません。記載のメーカー名・型番は対応機種を示すためのものです。対応機種は各商品ページでご確認ください。

