2026/10/23 09:32

この記事の結論

客室ごとに本体と部品の型番、前回の交換日を台帳にまとめ、冬の加湿シーズン前に一括で点検・交換するのが効率的です。交換時期を定めた法令はなく、取扱説明書の目安に従います。

  • 交換目安は部品で違う:プレフィルター約1か月〜集じん・加湿約10年
  • 旅館業の衛生等管理要領:清掃の記録を作成し3年以上保存
  • 管理基準の相対湿度は40〜70%(3,000㎡未満の施設は努力義務)

出典:厚生労働省「旅館業における衛生等管理要領」、建築物衛生法、シャープ・ダイニチ・日立の公表値、観光庁 宿泊旅行統計調査、帝国データバンク

客室に加湿空気清浄機を置いているホテル・旅館では、台数が増えるほど「どの部屋の、どのフィルターを、いつ替えたか」が分かりにくくなります。この記事では、旅館業の衛生等管理要領の考え方と、メーカーが公表している交換目安をもとに、客室のフィルター管理を一覧表にする方法と、冬の加湿シーズン前にまとめて点検・交換する段取りを紹介します。

ホテル客室の加湿空気清浄機 フィルター管理(説明図)

客室の空気環境は「管理の記録」が求められる分野

厚生労働省の「旅館業における衛生等管理要領」では、施設の維持管理のうち空気環境の調整などについて、建築物衛生法の「建築物環境衛生管理基準」を守ることとしています(延べ床面積3,000㎡未満の施設は努力義務)。また、施設設備は定期的に清掃し、その記録を作成して3年以上保存すること、機械換気設備と空気調和設備は定期的に保守点検することも定められています。空気調和設備のある施設では、客室や廊下などに温度計と湿度計を備えることとされています。

建築物環境衛生管理基準の相対湿度は40%以上70%以下です。冬は暖房で室内が乾きやすく、客室の加湿空気清浄機は湿度を保つための身近な設備のひとつです。なお、法令やガイドラインに「フィルターを何か月で交換する」という決まりはありません。交換時期はメーカーの取扱説明書に従うのが基本です。

宿泊施設の現場は「人手」と「稼働」の両方が課題

観光庁の宿泊旅行統計調査(2025年確定値)によると、客室稼働率は全体で61.6%、シティホテル74.1%、ビジネスホテル75.3%、旅館38.2%でした。稼働の高い施設ほど、客室の清掃や設備の点検に使える時間は限られます。

人手も十分とはいえません。帝国データバンクの2026年4月の調査では、旅館・ホテルの非正社員の不足感は38.5%で、2024年4月の63.8%からは改善したものの、依然として不足を感じる企業が多い状況です。フィルター交換の手間を減らし、発注や記録を一度にまとめることは、現場の負担を減らすことにもつながります。

厚生労働省の資料によると、旅館・ホテル営業の許可施設は51,038、簡易宿所は41,909(2024年3月末)。観光庁によると民泊の届出住宅は43,037件(2026年9月15日時点)です。小さな施設でも、台数が増えれば管理の考え方は同じです。

交換目安は部品ごとに大きく違う

加湿空気清浄機には、集じんフィルター、脱臭フィルター、加湿フィルター、イオンカートリッジ、プレフィルターなど複数の部品があり、メーカーが公表する交換目安は部品ごとに大きく違います。

フィルターの交換目安は部品ごとに違う(メーカー公表の交換目安(月数・対数目盛、機種例))

図:プレフィルターの約1か月から、集じん・加湿フィルターの約10年まで、交換目安には大きな幅があります(メーカー公表の目安。使用環境により短くなります)。

たとえばシャープは Ag+イオンカートリッジの交換目安を約1年、集じん・加湿フィルター(KI-WX シリーズの例)を約10年としています。ダイニチの抗菌気化フィルターは最大5シーズン、日立 EP-EV70S の加湿フィルターは36か月が目安です。いずれも1日8時間運転などメーカーの条件での目安で、客室のように長時間運転したり、乾燥した時期に連続で使ったりすると、早めの交換が必要になることがあります。

客室フィルターの管理台帳を作る

まずは客室ごとに、本体とフィルターの型番、交換日を一覧にします。表計算ソフトで次のような台帳を作っておくと、次回の交換時期と必要な数がすぐに分かります。

客室本体の型番部品フィルターの型番前回交換日次回の目安
301(本体ラベルの型番)加湿フィルター(取扱説明書の型番)2025年11月取扱説明書の目安から計算
301同上イオンカートリッジ(同上)2025年11月同上
302(別の機種)集じんフィルター(同上)2024年4月同上

本体の型番は、側面・背面・底面のラベルに書かれています。調べ方は「フィルターの型番の調べ方」をご覧ください。同じ機種がまとまっている施設ほど、台帳から必要数を数えて一度に発注しやすくなります。

冬の加湿シーズン前の点検・交換の段取り

  1. 台帳で対象を洗い出す:交換目安を過ぎた部品、次のシーズン中に目安を迎える部品を抜き出します。
  2. 状態を確認する:取扱説明書に沿って、加湿フィルターの水あか・におい・型くずれ、集じんフィルターの汚れを点検します。期間内でも、お手入れしてもにおいや水あかが取れないものは交換のサインです。
  3. 必要数をまとめて発注する:機種ごとの必要数に予備を加えて発注し、到着日に合わせて交換作業を組みます。
  4. 交換して記録する:交換日を台帳に記入し、本体のフィルターリセット操作を行います。
  5. シーズン中は日々の手入れを続ける:加湿器のタンクの水交換や清掃は、取扱説明書と「加湿器のレジオネラ対策」の内容を参考にしてください。

加湿フィルターのお手入れ方法は「加湿フィルターのお手入れ方法」で、メーカー別にまとめています。

当店の対応商品

当店では、客室でよく使われる加湿空気清浄機・加湿器の互換フィルターを取り扱っています。いずれも互換品で、各メーカーの純正品ではありません。

FZ-D50HF FZ-D50DF FZ-Y80MF フィルター 単品・セット選択可 シャープ対応 互換品 加湿空気清浄(当店の互換品)

そのほかは加湿フィルター一覧、空気清浄機フィルター一覧からご覧いただけます。

データで見る:加湿フィルターのレビュー(加湿フィルターカテゴリ全体)

項目内容
対象当店の加湿フィルター全般(加湿フィルターカテゴリ全体)
レビュー件数123件(★平均4.65)
★5の割合72.4%
★3以下の割合6.5%(8件)
交換時期・寿命に触れたレビュー11.4%
★3以下で不満が書かれていた理由性能・寿命、装着、交換サインのリセット、型番選び 各1件

※楽天市場の当店(ベスター本舗)購入者レビュー 2022/12〜2026/10 を集計。当店商品のみの集計で、互換品全体の評価ではありません。購入後まもなく書かれたレビューが多く、長期使用後の寿命の情報は多くありません。「触れたレビュー」はキーワードで数えた言及率で、満足・不満の割合ではありません。★3以下は1件ずつ読み、主な理由を1つに分類しました(当店による分類)。

よくある質問

Q. 客室ごとに機種が違っても、まとめて見積もれますか?

はい。客室・機種・台数の一覧をお送りいただければ、機種ごとに対応品を確認してひとつの見積書にまとめます。当店で取り扱いのない機種はその旨をお伝えします。

Q. 互換品で本体の保証はどうなりますか?

メーカーによっては、非純正品が原因の故障は保証の対象外になる場合があります。保証期間中の本体は、お使いの機種の保証書をご確認ください。

Q. ホテル客室のフィルター交換時期は法律で決まっていますか?

法令やガイドラインに「フィルターを何か月で交換する」という決まりはありません。交換時期はメーカーの取扱説明書に従うのが基本です。旅館業の衛生等管理要領では、施設設備の清掃の記録を作成し、3年以上保存することとされています。

Q. 加湿空気清浄機の部品ごとの交換目安はどのくらい違いますか?

シャープは Ag+イオンカートリッジを約1年、KI-WX シリーズの集じん・加湿フィルターを約10年としています。ダイニチの抗菌気化フィルターは最大5シーズン、日立 EP-EV70S の加湿フィルターは36か月が目安です(いずれもメーカーの条件での目安)。

Q. 客室ごとに機種が違っても、互換フィルターをまとめて手配できますか?

客室・機種・台数の一覧をお送りいただければ、機種ごとに対応品を確認してひとつの見積書にまとめます。当店の商品は互換品で、各メーカーの純正品ではありません。取り扱いのない機種はその旨をお伝えします。

法人・施設のご担当者さまへ

ベスター本舗は茨城県日立市の株式会社ベスターが運営し、日本国内で検品してから発送しています。客室の台帳をもとにした法人価格のお見積もり、請求書払い(株式会社ベスター発行の請求書による銀行振込)、見積書・納品書の発行、サンプルについてご相談ください。

詳しくは「法人・施設のお客さま」、ご相談は法人のお問い合わせフォームからどうぞ。

※当店の商品は互換品であり、各メーカーの純正品ではありません。記載のメーカー名・型番は対応機種を示すためのものです。対応機種は各商品ページでご確認ください。