2026/10/23 09:35
この記事の結論
保育所はこども家庭庁のガイドラインで冬の室温20〜23℃・湿度60%、学校は学校環境衛生基準で相対湿度30〜80%が望ましいとされます。施設に合った文書を基準にします。
- 東京の冬の外気を20℃に暖めると湿度は約19〜25%(平年値から当店計算)
- 加湿器使用時は水を毎日交換(保育所における感染症対策ガイドライン)
- 空気清浄機は換気の代わりではなく、窓からの換気と併用(同ガイドライン)
出典:こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン」、文部科学省「学校環境衛生基準」、建築物衛生法施行令、気象庁 平年値(当店計算)
保育園や学校では、冬の乾燥と換気の両立が毎年の課題です。この記事では、こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン」と文部科学省「学校環境衛生基準」に書かれている湿度の目安、何もしない冬の室内がどれくらい乾くのかの計算、そして加湿器・空気清浄機のフィルターを園や学校全体で管理するための段取りをまとめました。

ガイドラインと基準に書かれている湿度の目安
保育所と学校では、根拠になる文書が違います。まずは自分の施設がどれに当たるかを確認しておくと、職員間の説明がしやすくなります。
| 施設 | 根拠 | 湿度などの目安 |
|---|---|---|
| 保育所 | 保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版、2023年5月一部改訂・こども家庭庁) | 保育室環境のめやす:室温 夏26〜28℃・冬20〜23℃、湿度60% |
| 学校 | 学校環境衛生基準(文部科学省告示、令和4年改正) | 相対湿度30%以上80%以下が望ましい。温度18℃以上28℃以下が望ましい。毎学年2回の定期検査 |
| 大規模な学校・幼保連携型認定こども園 | 建築物衛生法 施行令第1条 | 学校教育法第1条の学校・幼保連携型認定こども園は延べ8,000㎡以上で特定建築物(相対湿度40〜70%などの管理基準) |
保育所ガイドラインでは、季節に合わせた室温・湿度と十分な換気を求めたうえで、「加湿器使用時には、水を毎日交換する。また、エアコンも定期的に清掃する。」と書かれています。学校環境衛生基準では、湿度のほかに二酸化炭素1,500ppm以下(望ましい)、浮遊粉じん0.10mg/㎥以下も基準になっています。
冬の室内は、加湿しないとどれくらい乾くのか
冬の外気は気温が低く、含んでいる水蒸気の量が少ないため、暖房で室温を上げると相対湿度は大きく下がります。気象庁の平年値(1991〜2020年)をもとに、東京の冬の外気をそのまま室温20℃に暖めた場合の相対湿度を当店で計算すると、12月は約25%、1月は約19%、2月は約21%でした。人の呼気や調理で出る水蒸気を含まない理論値ですが、換気を続けながら暖房すると、保育所の目安(60%)や学校の基準の下限(30%)を下回りやすいことが分かります。

図:学校・建築物衛生法・保育所の湿度の目安と、東京の冬の外気を20℃に暖めた場合の計算値(約19〜25%)。
換気と加湿は、どちらかを優先するものではありません。保育所ガイドラインでは、窓開け換気は2方向の窓を1時間に2回程度、数分間全開にする方法が示されています。換気で入ってくる乾いた空気を、加湿器で補うという考え方です。
空気清浄機は「換気の代わり」ではなく併用
同じガイドラインには、窓が十分に開けられない場合は、窓からの換気と併せて「HEPA フィルタ付きの空気清浄機を併用することは有効」と書かれています。また、通常のエアコンには換気機能がないことにも注意を促しています。空気清浄機はあくまで換気と組み合わせて使う設備として位置づけ、職員向けの手順書にもそのまま書いておくと誤解が起きにくくなります。
なお、家庭用空気清浄機でいう「HEPAフィルター」は、フィルターのろ材の性能を指していることが一般的です。本体全体の性能は、機種ごとの取扱説明書やカタログで確認してください。
加湿器の水とフィルターの手入れ
厚生労働省の「レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針」は2018年8月に改正され、加湿器の項目が加わりました。家庭用加湿器については、タンクの水を毎日完全に換え、タンク内を清掃することが示されています。保育所ガイドラインの「水を毎日交換する」と同じ方向です。
- 毎日:タンクの水を全部捨てて入れ替える。継ぎ足しはしない。
- 定期:タンク・トレー・加湿フィルターの手入れを、本体の取扱説明書の頻度で行う。
- 交換:加湿フィルター・空気清浄機フィルターは、取扱説明書に書かれた交換の目安に従う。
法律やガイドラインに、フィルターを「何か月で交換する」という決まりはありません。公式な書き方は「取扱説明書に従う」です。交換の目安は部品ごとに大きく違うため、施設内の機種を一覧にして管理するのが確実です。部品ごとの目安の例は「客室の加湿空気清浄機のフィルター管理」にまとめています。
園・学校全体で管理するための段取り
保育所等は全国で39,975か所(こども家庭庁、2025年4月1日時点)あり、1つの法人で複数の園を運営している例も多くあります。台数が増えるほど「どの部屋の、どの機種の、どのフィルターを、いつ替えたか」が分からなくなりがちです。次の順で整理しておくと、冬前の準備が短時間で済みます。
- 機種の棚卸し:保育室・職員室・医務室など部屋ごとに、本体の型番を控えます。型番は本体の側面・背面・底面のラベルにあります。探し方は「フィルターの型番の調べ方」をご覧ください。
- 部品の洗い出し:機種ごとに、集じん・脱臭・加湿フィルター、イオンカートリッジなど交換部品の型番を取扱説明書で確認します。
- 交換日の記録:前回の交換日と、取扱説明書の目安から次回の予定を書き込みます。
- 冬前にまとめて手配:加湿を始める前に、必要な数をまとめて発注します。機種が混在していても、型番の一覧があれば見積もりが早くなります。
当店の対応商品(例)
いずれも互換品で、各メーカーの純正品ではありません。対応機種は各商品ページでご確認ください。
- シャープ FZ-W45HF 互換 集じんフィルター(KC-W45・KC-Y45 など)
- ダイキン KAFP029A4 互換 集じんフィルター(ACK70M・MCK70R など)
- ダイニチ H060518 互換 抗菌気化フィルター(HD-RX518・HD-5020 など)
- シャープ FZ-Y80MF 互換 加湿フィルター 枠付き(KC-L50・KC-G50 など)
そのほかの商品は加湿フィルター一覧・空気清浄機フィルター一覧からご覧いただけます。互換品を選ぶときに確かめたい点は「互換フィルターの品質の見分け方」で解説しています。
よくある質問
Q. 湿度は何%を目標にすればよいですか?
保育所では、こども家庭庁のガイドラインが示す「湿度60%」が目安です。学校では学校環境衛生基準の「30%以上80%以下が望ましい」が基準です。施設の種類に合った文書を基準にしてください。
Q. 空気清浄機があれば換気は減らせますか?
保育所ガイドラインでは、空気清浄機は窓からの換気と「併用」することが有効とされています。換気の代わりにはなりません。
Q. フィルターの交換は法律で決まっていますか?
決まっていません。交換の時期は、お使いの本体の取扱説明書に書かれた目安に従ってください。
Q. 保育園の冬の湿度の目安は何%ですか?
こども家庭庁の保育所における感染症対策ガイドラインでは、保育室環境のめやすを冬の室温20〜23℃、湿度60%としています。あわせて、加湿器使用時は水を毎日交換し、エアコンも定期的に清掃することが書かれています。
Q. 学校の教室の湿度基準は?
文部科学省の学校環境衛生基準では、相対湿度30%以上80%以下、温度18℃以上28℃以下が望ましいとされ、毎学年2回の定期検査が定められています。二酸化炭素1,500ppm以下、浮遊粉じん0.10mg/㎥以下も基準です。
Q. 園の空気清浄機フィルターはいつ交換すればよいですか?
法律やガイドラインに交換周期の決まりはなく、本体の取扱説明書の目安に従います。部屋ごとに本体型番と交換日を一覧にすると管理しやすくなります。当店の互換フィルターは純正品ではありません。対応機種は各商品ページでご確認ください。
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ベスター本舗は、茨城県日立市の株式会社ベスターが運営する日本の店舗です。商品は日本国内で検品してから発送し、在庫品はご注文から1〜2営業日以内に発送します(全品送料無料)。
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詳しくは「法人・施設のお客さま」をご覧いただくか、法人のお問い合わせフォームから機種の型番と台数をお送りください。平日10〜17時に順次ご返信します。
※当店の商品は互換品であり、各メーカーの純正品ではありません。記載のメーカー名・型番は対応機種を示すためのものです。対応機種は各商品ページでご確認ください。

