2026/11/06 12:00

この記事の結論

ダイキン加湿フィルターの白い塊や白いザラつきは、水道水に含まれるカルシウム・マグネシウムなどのミネラル分が、水だけが気化した後に残って固まった「水あか(スケール)」です。ダイキンの取扱説明書では、水あか(白や茶色)が気になるときはクエン酸を溶かしたぬるま湯(約40℃以下)または水に約2時間つけ置きし、汚れが気になるときは時間を延長するよう案内されています。クエン酸でも落ちない、フィルターが硬くなった、加湿量が戻らない場合は交換の目安です。

  • 白い塊の正体は水道水のミネラル分(水あか)。カビではなく、放置すると加湿量低下・水漏れ・異音の原因
  • 落とし方:クエン酸大さじ2を水3Lに溶かし、40℃以下で約2時間つけ置き→すすぎ→1時間水につける
  • 削る・こする・40℃超のお湯・塩素系や酸性の洗剤はNG
  • 予防:約1か月に1度のつけ置き、残水を毎日捨てる、使うのは水道水
  • クエン酸で落ちない固まり=交換の目安
東京の水道水の硬度(令和5年度:最低25.3mg/L あきる野市、平均約60mg/L、最高87.6mg/L 北区・中央区)と、おいしさの目標上限100mg/L、水質基準300mg/Lの比較

白い塊の正体は「水あか」

水あか(スケール)とは、水に溶けているカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が、水分の蒸発によって析出し、白く付着したもののことです。東京都水道局は、電気ポットの内側ややかんの口、加湿器の口に白く残るものを、このミネラル分の析出と説明しています。気化式の加湿フィルターは水だけを蒸発させるため、ミネラル分がフィルターの繊維に残り、乾くと白い粉や塊になります。ダイキンの取扱説明書にも、水タンクを外したときに本体内部が白く汚れている場合があるが「水分中の水あかや汚れなどが気化時に付着したもので、異常ではありません」と記載されています。

水あかの量は水の硬度に左右されます。硬度とは水1L中のカルシウム・マグネシウム量を炭酸カルシウムに換算した値で、東京都の水道水は令和5年度の蛇口での測定で平均60mg/L程度、最高87.6mg/L(北区・中央区)、最低25.3mg/L(あきる野市)でした。水質基準は300mg/L以下、おいしさの目標値は10〜100mg/Lです。日本の水道水は軟水寄りですが、毎日数リットルを気化させる加湿フィルターには、それでも1シーズンで目に見える量のミネラルがたまります。

見た目状態対処
白い粉がうっすら、ザラつく初期の水あかクエン酸つけ置き約2時間で落ちることが多い
白い塊、縁や上下端が硬い水あかが層になって固着つけ置き時間を延長。落ちなければ交換
茶色いシミ・変色水あかと汚れの混在(取説では「白や茶色」)クエン酸→残れば重曹。変色が残っても使用上は問題なし
白い塊がトレーやフロートにもフロート固着→給水ランプが消えない原因クエン酸液に浸した布・ブラシで除去

ダイキン取扱説明書どおりのクエン酸つけ置き

  1. 運転を停止し、電源プラグを抜く。水タンクを外し、加湿トレーを少し持ち上げて引き出す。
  2. 加湿フィルターユニットを枠の外周を持って取り出す。枠は外さない(枠ごとつけ置きする)。
  3. フィルターユニットが浸かる容器に水3Lを入れ、クエン酸大さじ2杯を溶かす。お湯を使うなら約40℃以下。
  4. 約2時間つけ置きする。白い塊が多いときはつけ置き時間を延長する。
  5. 水ですすぐ。枠の汚れはやわらかい布やブラシ、綿棒で落とす。
  6. さらに1時間程度、ぬるま湯(約40℃以下)または水につけ置きし、クエン酸を抜く。
  7. きれいな水で十分にすすぎ、軸を加湿トレーの溝にはめて取り付ける。ぬれたままで使用できます。

つけ置き後に白さが残っても、取扱説明書は「変色してもご使用上問題はありません」としています。問題になるのは、硬い塊が残って水の吸い上げが悪くなった状態です。同時に加湿トレーとフロートの水あかも落としておくと、給水ランプの誤点灯を防げます(加湿フィルターのお手入れ方法|クエン酸つけ置きの手順)。

ダイキン取扱説明書に基づくクエン酸つけ置きの数値一覧(水3Lにクエン酸大さじ2、40℃以下、約2時間、すすぎ、さらに1時間水につけ置き)

やってはいけないこと

  • 白い塊をヘラや爪で削る、ブラシでこする、強くもむ。型くずれの原因で、繊維が壊れると水の吸い上げが悪くなります。
  • 枠から外してつけ置きする(型くずれや収縮で取り付けにくくなる)。
  • 40℃を超えるお湯、煮沸、ドライヤー、直射日光での乾燥。
  • 塩素系や酸性の洗剤の使用。取扱説明書で有毒ガスの発生や樹脂の劣化・ひび割れの原因として禁止されています。クエン酸は取扱説明書に記載された方法でのみ使ってください。
  • 重曹とクエン酸を混ぜる、銀イオンカートリッジに液をかける。
  • 超音波式加湿器を本体の近くで使う。ダイキンは、集じんフィルターがカルキなどで目詰まりする原因としています。
気化式加湿フィルターで白い水あかがたまりやすい場所(フィルターの上下端、枠の溝、トレーの底、フロート)の模式図

※図はイメージです。

放置するとどうなるか

取扱説明書は、水あかが付着したまま運転すると「加湿量の低下や、水漏れの原因」になると明記しています。「故障かな?と思ったら」の項目でも、床に水がこぼれる原因として加湿フィルターに水あかが大量に付着していないかを確認するよう求め、加湿運転中の「ギシギシ」という音はトレーやユニットの水あかが原因とされています。白い塊はカビではありませんが、水あかの凹凸には汚れやぬめりがたまりやすく、ニオイにもつながります。

クエン酸で落ちないときは交換

取扱説明書の交換の目安は「加湿フィルターの汚れが落ちないときや、加湿量(水の減りかた)が少なくなったと感じたとき」です。「約10年」という数字は、1日8時間・1シーズン6か月で定期的にお手入れした場合に加湿能力が定格の50%に落ちるまでの期間で、水質や使用環境により早まるとされています。当店(楽天市場店)の加湿フィルター購入者レビュー123件(2026年10月集計)でも、「フィルターは上下の端の部分が白く固化し」たため交換した、「白いカルキの汚れは洗ってもなかなか取れないので」一式交換した、という声がありました(他社機種の購入者を含みます)。交換時期の判断は加湿フィルターとイオンカートリッジの交換サインも参考にしてください。

当店のダイキン対応 互換加湿フィルター

当店では、KNME006A4互換(MCK75L・MCK65K用、2枚入り)、KNME043B4互換(ACK70N・MCK70S・MCZ70P用)、KNME080A4互換(MCK40W・MCK55U・MCK55T用)、KNME017C4互換を扱っています。メーカー純正品ではない互換品です。2枚入りの商品は、1枚を洗って乾かしている間にもう1枚を使う交互運用にも使えます。全品送料無料、在庫品は1〜2営業日以内に発送、対応機種に記載の本体で合わなければ未使用品に限り到着30日以内に返品・交換(返送料当店負担)します。対応機種は対応型番一覧(シャープ・ダイキン)でご確認ください。

ダイキン対応 互換加湿フィルター KNME006A4 2枚入り(当店商品)

よくある質問

Q. クエン酸でつけ置きしても白い塊が取れません。

取扱説明書はつけ置き時間の延長を案内しています。時間を延ばしてつけ置きしても硬い塊が残り、水の吸い上げが悪い状態なら、交換の目安です。削り落とすのは型くずれの原因なので避けてください。

Q. お酢やレモン汁で代用できますか?

ダイキンの取扱説明書に記載があるのはクエン酸・重曹・台所用中性洗剤だけです。記載のないものはニオイ残りや素材への影響が確認されていないため、薬局で買えるクエン酸を使ってください。

Q. 白い粉が部屋に飛ぶことはありますか?

気化式は水だけを蒸発させるため、ミネラル分はフィルター側に残り、白い粉が室内に飛ぶのは主に超音波式の話です。ダイキンは逆に、超音波式加湿器を本体の近くで使うと集じんフィルターがカルキで目詰まりすると注意しています。

Q. ミネラルウォーターや浄水器の水なら白くなりませんか?

ダイキンは浄水器の水・アルカリイオン水・ミネラルウォーター・井戸水を「カビや雑菌が繁殖する原因」として使用しないよう指示しています。水あかを減らす目的でも、水道水以外は使わないでください。

Q. 白い塊は体に悪いですか?

水あか自体は水道水のミネラル分です。ただし取扱説明書には、汚れや水あかでカビや雑菌が繁殖すると体質によりまれに健康を害する原因になるとあり、体調に異常があれば医師に相談するよう書かれています。定期的なお手入れで水あかをためないことが大切です。

参考資料

関連記事

※当店の商品は互換品であり、各メーカーの純正品ではありません。記載のメーカー名・型番は対応機種を示すためのものです。お手入れ方法は必ずお使いの機種の取扱説明書もご確認ください。